アルツハイマーの画像診断(PET)
CT(コンピューター断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像検査)の開発により、画像診断での重要性が著しく向上し、多くの病気の診断に利用されています。
しかし、CTやMRIなどの画像診断装置は、形態的な変化を見るための装置ですから、形態的な変化が現れていない場合に診断することは不可能です。
一般的に、病気において形態的な変化よりも先に現れるのは、機能的な変化です。
機能的な変化を確認できるものに、PET(ポジトロン断層撮影法)という装置があります。
PETは、アルツハイマー病や認知症、高次脳機能障害、パーキンソン病、ガンなどの診断に使用されている検査法で、電子の反粒子であるポジトロン(陽電子)を放出する薬剤を注射や吸入によって体内に送り込み、その薬剤が脳や心臓などに集まっていく様子を、撮影して画像化するものです。
撮影された画像を見れば、脳の活動状況や血流状態などが観察できますので、アルツハイマー病の現在の段階や数年後の進行具合も、ある程度まで予測することが可能です。
PETは、1回で全身が検査できますので、ガンの探査にはとても便利な装置であり、また、画像診断装置では見つからなかった病気の変化を、より早期の段階で確認することができます。
CTやMRIを使って異常が確認されなかった場合でも、PETによって早期のアルツハイマー病であると診断することができることもあります。
難点は、細胞の機能を確認するための検査ですので、異常が見つかってもそれがどこなのか、具体的な部位がわからないということです。
この難点をカバーするためには、CTやMRI、その他の検査結果を総合して判断しなくてはなりません。
これらの高機能な装置によって、より早く病気の発見ができるようになりましたので、初期症状での病気の診断も重要性が高まっています。
アルツハイマー病に限らずとも、初期症状で早期に病気が発見できれば、その後の治療効果も格段に向上しますので、初期症状での検査はとても大事なものと言えるでしょう。
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