アルツハイマー病の原因(いくつかの説):アルツハイマー病の初期症状と予防

アルツハイマー病の原因(いくつかの説)

アルツハイマー病の原因についてはこれと言ったものは無く、様々な要因が重なって発病していくと言われたり、脳の異常によって発病するなど、いくつかの説があります。

● βアミロイド(ベータアミロイド)蓄積説
アルツハイマーの原因で一番有力な説です。
タンパク質の一種であるβアミロイドが脳内組織に蓄積することによって脳の神経細胞が死滅し、大脳皮質が萎縮するために痴呆症状があらわれると言われています。
正常な人の場合、βアミロイドの合成や分泌は酵素によって分解されますので脳内に蓄積することはありませんが、加齢に伴って分解機能が衰えるために、分解されなかったβアミロイドが蓄積していくようです。

● 遺伝説
家族性アルツハイマーは遺伝によるものであり、原因となる遺伝子は、βアミロイドの元となるアミロイド前駆体タンパク質(APP)遺伝子、プレセニリン1、プレセニリン2で、これらが変異してβアミロイドを増加させ、脳内に蓄積させてアルツハイマーを発病させるといわれています。

● 老人斑の増加による説
老人斑とは、老人にできるシミのような繊維状の物質のことで、これが大脳皮質にできて増加していくためにアルツハイマーが発病するという説もありますが、大脳皮質の老人斑は、アルツハイマーを発病していない老人にもできていたり、海馬(短期記憶に関わる部分)ではあまり発見されていないことから、現在では疑問視されている説です。

● 神経原線維変化の増加説
繊維状のタンパク質が古くなって脳内神経細胞内に溜まり、神経原線維変化によって固まった糸くずのようになってしまい、これが増加して神経細胞が減少するために発病するという説です。
神経原線維変化はアルツハイマー病を発病した人の脳内神経細胞で多く見つかっていますが、アルツハイマー病ではない人の脳内神経細胞でも見つかっていますので、この説も決め手とはなりかねているようです。

アルツハイマー病の原因にはこの他にも、活性酸素によるものやアルミニウムによるもの、神経伝達物質の異常によるものなど、様々なことが考えられているようです。
原因の特定がはっきりしていないということは、誰にでも発病する可能性がありますので、初期症状を見逃さずに受診して、治療によって進行を食い止めましょう。

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